【開催報告】Deep Learning 勉強会 on Azure
東大人工知能開発学生団体HAITとは
東大人工知能開発学生団体 HAIT (以下 HAIT) は2016年3月に設立した東大、早稲田、慶應を中心としたメンバーで構成される学生団体です。
"同世代の学生から、1万人のAI/データ分析技術者を輩出する”という目標を掲げて活動しており、入部してわずか3ヶ月の間に機械学習の基礎を叩き込んだ後、それぞれがAI受託開発/データ解析や企業でのインターンなどを行い、スキル向上を目指しているそうです。
そんなHAITはまだ設立2年目ですが、今年はなんと110名の新入生が入部されたということで、IT系の学生団体では類を見ないほど盛り上がっております。詳しくは下記のリンクをご参照ください。
イベントの様子
今回のイベントにはゴールデンウィーク初日にも関わらず、なんと82名の方にお越しいただきました!90人収容のこちらのセミナールームですが、ご覧の通りほぼ満員!
会場はAIについて情熱のある学生の熱気で包まれます。
Deep Learningセッション
午前中はDeep Learningに関するセッション。
今回の勉強会では大学の研究室でCG と人口知能の研究をされている吉田さんと、自然言語処理に関して深い知見を持っている北川さんのお二人にご登壇いただきました。
まずは東京都市大学修士2年でMSPの吉田孟弘さんによる『Network of us』というセッションです。
熱弁を振るう吉田さん
画像生成の技術を利用した「絵を描くAI」の話や、今後人工知能に携わっていく上で必要になる考え方・マインドセットについて、参加者に深く語りかけます。
「人工知能の最先端の研究をいきなり追うのではなく、研究を実社会に適用するというフェーズで多くの企業や団体のニーズに耳を傾け、サービスを作ってみるのがよい」というメッセージは参加者の心に届いたようで、イベント終了後すぐに行動に移した学生もいたようです。
続いて先日MSPを卒業された北川さんによる『自然言語処理におけるDeep Learning』というセッションです。
社会人1年目で忙しい中、駆けつけてくれた北川さん
北川さんは昨年度までMSPに所属され、主にImagine Cupなどのプロジェクトで活躍されていました。今年の3月に大学を卒業され、現在はヤフー株式会社 にエンジニアとして勤務されています。
今回のセッションは 大学時代に研究されていた自然言語処理についての内容です。マイクロソフトが提供してしている「女子高生型AIの"りんな"」や、Imagine Cup2017の際に開発した「ボットがパーソナリティをつとめるラジオ"BOTIO"」などの事例を元に、自然言語処理の概要や可能性について詳しく解説してくれました。
そしてこちらはセッション終了後の質問コーナーです。
イベント参加者80名で登壇者の2人を質問攻めにします。 数学の話から、シンギュラリティの話まで幅広い質問に丁寧に答えていました。
質問タイムが終了したら午前の部は終了し、 お昼休憩に入ります。
ハンズオン
午後は午前中とは打って変わって、話を聞くのではなく、実際に手を動かしながら学びます。Microsoft Azureに仮想マシンを立てて、その仮想マシンを使って簡単な画像認識のプログラムを実装するという内容を80人で行います。
最初にAzure の環境構築についてはMSPの道上くんが担当し、参加者1人対して1台の仮想マシンを立てて行きます。
そして1時間もしないうちに、約80台もの仮想マシンが立ち上がりました!! そこからHAITの石井さんにバトンタッチし、画像認識に移ります。
データサイエンティストとして企業でのインターン経験もある石井さん
今回のハンズオンではDeep Learningの'Hello World'とも言われているMNISTというデータセットを使用して、手書き文字認識を実施します。
参加者の半分以上が大学1年生という状況でしたが、全員が難なく手書き文字認識を実装できたようです。
懇親会
最後に参加者同士の親睦を深めるための懇親会を行いました。
ここではその様子をご紹介します。
懇親会風景
談笑する参加者
締めの挨拶をする東京大学の森さん
終わりに
今回合同で勉強会を開催したHAITは設立2年目と歴史は浅いですが、メンバー1人1人の意欲が非常に高く、活動的で勢いのある学生団体だという印象を受けました。
MSPもHAITに負けないように切磋琢磨しながら、前進していけたらなと思います。
今後とも両団体をよろしくお願いいたします。
【Twitterアカウント】
【今後の勉強会情報はこちら】